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障害者 痛み 貧困 唾液 歯 思想 戦争
コラム
未来に残したい昭和の文化「昆虫採集」
私の唯一の自慢は、パーカッショニストの富樫雅彦さんと昆虫採集していたことだ。昆虫も植物と同様、地球を作り、私たちの生活を支えている。太陽光は水を酸素と水素に分解し、植物はその水素を二酸化炭素と結合させて私たちの体の大切な炭水化物を作る。原始の海で生まれた植物性プランクトンは、太陽エネルギーを利用し二酸化炭素と水から酸素を作り出し、有害な紫外線を防護するオゾン層を作り、植物の上陸を可能にした。上陸した植物は根を張って岩を砕いて土を作り、動物が上陸を可能にした。恐竜が出現すると、針葉樹などは恐竜に対し高さで対抗し風に依存して花粉を飛ばして受粉させる戦略をとった。ある植物の葉が花に突然変異し、その花の表面の突起が太陽光と反射して作る色彩に惹きつけられた昆虫は確実に植物を受粉させ、緑色の地球に変貌させた。恐竜が絶滅するとそのニッチに入った我々人類は伐採して酸素を減らし、排出した二酸化炭素は熱を吸収して気温を上昇させ、海の氷が溶かした。氷が減り、太陽光の反射が弱まり、海水温度が上昇し、海水が水蒸気に蒸発しそれが落ちて風速が早まり、環境破壊のみならず、自然災害を頻発させた。未来を背負う子供たちが昆虫に興味を持てば環境に関心を払うようになるはずだ、と信じていた佐藤勝信さん(格闘家、佐藤ルミナさんの父)は、地元、小田原に昆虫館を開設し子供たちに昆虫を教えていたが、昨年(2014年)8月で閉館した。
天才、パーカショニスト、故、富樫雅彦さんと奥さん
 
未来に残したい昭和の文化「ジャズ喫茶」
私が20代のとき、毎日通っていた渋谷にあるハードなジャズが聴けるジャズ喫茶「Mary Jane」の常連客から「最近、めっきりお店にお客が減ったから来い」という電話がくる。ジャズの起源は、アメリカに奴隷として連れてこられた黒人が故郷のアフリカを想ってブルースを歌い、それがクラッシックと融合してジャズになった。第1次世界大戦中、白人兵士に拒絶されて編成された黒人部隊が戦地で勇敢にジャズを演奏したということで白人にも受け入れられるようになった。日本では、欧米列強に肩を並べ、彼らの文化を模倣しようとジャズを取り入れた。ベトナム戦争が始まると、激しい前衛的なジャズが好まれるようになり、権力を監視し弱者の代弁しようとした学生たちは自らをそのジャズと同一視し、コーヒー1杯で1日中居られるということでジャズ喫茶にたむろした。最近、安部政権になってから、ナショナリズムに煽られ、慰安婦問題やヘイトスピーチも乗せられ、時期を同じくして下層の抵抗の象徴であるような反抗的なジャズは負け犬の遠吠えみたいで流行らなくなり、ジャズ喫茶も淘汰されようとしている
ジャズ喫茶で働く若かりし頃

 

人生を変えたひと言「進化」

中学1年の時、被暗示性の非常に強い私ですら、理科の川島先生から刷り込まれた進化は、死後の世界、霊、神、UFOの存在を神秘的から懐疑的なものにした。地域的変異が持続されると形態や生態の違う亜種が生じ、両者間で交配ができなくなって新種になる。進化は、突然変異で変異体が作られ、生殖や生存に有利な変異が選択され、不利な変異は淘汰されて自己形成進化する。HOX遺伝子にスイッチが入り、他の機能を持つ遺伝子にスイッチが入って体が形成されるが、ブラキエーション、ナックルウォーキングしていたヒトの進化もHOX遺伝子の突然変異で直立した。直立したヒトは、第1の革命という道具を体の1部として利用する他体形成進化し、この道具使用で顎の使用が減り、筋肉が弱まり抑制されていた頭の骨がHOX遺伝子の突然変異で解放されて大脳化、顎の退化が生じた。第2の革命で、火を手にしたヒトは、肉に熱エネルギーを加えることでタンパク質に化学変化を起して栄養価が高まり、大きくなった。第3の革命で、野生の稲は、湿地が枯れると種をつけることを発見したヒトは、野生種から遺伝子を変異させて作った稲の突然変異種を用いて農耕を始めた。進化論は、ダーウィンの自然選択理論とメンデルの法則が融合して確立されたが、社会、経済、心理、感情、行動、形質、病気などの系統を作るものは環境への適応として獲得されたもので進化の対象とみなされ、すべての現象は進化的視点から見るべきである。侵略ではなく解放したのだなどと平然と偏った歴史観を披瀝する前安倍首相や御用メディアと異なり、近年、ローマ法王は、進化を唱えた人たちに不遇の歴史を認め、かつて、教会が行った彼らへの行為を謝罪した。

「ヒトは猿から進化した」と言ったダーウィンの嘲笑画
 
ぼんことヤシガニ

社会的不適応者の私の防衛機制は、愛犬道連れの放浪。黒島の海岸で野宿していたときのこと、夜になると、ヤシガニごそごそ出没しだすのだ。予期せぬ出没が黒島での「ぼんこ」との自給自足生活を支えてくれた。黒島の珊瑚は白骨化し始めており、そのときすでにGlobal Warmingが忍びよっていた。世界大戦中、沖縄県民は鉄血勤皇軍にさせられ、塹壕に隠れていた人も日本軍兵士に追い出され、1/3~1/4の人が犠牲になった。戦後、昭和天皇実録によると、沖縄をGHQに基地としての進呈を提案され、米国は沖縄に基地を作り、朝鮮、ベトナム、中東で戦争した。

このヤシガニは、私とボンコの胃の中に

 
差別とヘイトスピーチ
差別は、自我を守るための置き換えという防衛機制で、模倣されて周囲に感染し増殖する。模倣は生後1か月満たない新生児でも行う。ヒトは、生得的に差別主義者であり、幼稚園に入る頃、異性に偏見を持つ性差別主義者になっている。動物の相互扶助行動も血縁陶汰という利己的行動で、他者への差別に根差す。国のリーダーは、他者を差別し、模倣行動を利用し、フォロアーに高揚感、帰属意識を高め、戦争に導いてきた。日本人は、韓国人、中国人に対する差別、優位意識が強いので、かつて、日本軍は、南京を占領した際、市民への暴行、虐殺、女性へのレイプなどの残虐行為を行った。ヒトは、思想、信条すら異なる人を、差別、軽蔑するのが大好きだ。それを防ぐにはどんな戦略が有効か、ヒトは模倣が好きな差別主義者だと認めることだと社会心理学者はいう。かつて、米国では、白人警官が黒人をこん棒で殴っている現場をメディアが放映したことが当時のジョンソン大統領を動かし、差別が禁止され、ジャーナリストは権力を監視し、メディアは権力を監視する装置になった。しかし、日本のメディアは、安倍政権が発足すると権力側を擁護する御用メディアになった。首相自ら「韓国人慰安婦は朝日新聞の誤報であり、慰安婦、強制労働の証拠はない」と発言すると、メディアもリーダーの行動を模倣し、朝日新聞へのネガティブキャンペーンを始めた。在日の人たちに寛大な特権を与え、暮らさせているにも関わらず、ありもしないことをでっちあげ、陥れようとしているという被差別意識を国民に少なからず芽生えさせた。自分の判断を疑い、準拠集団に同一化しようとして同調して集団的な圧力に従い、新たな在日の人たちへのスキーマが作られ、ステレオタイプ的な見方は、偏見、差別、そして、ヘイトスピーチにつながっていった。しかし、神奈川新聞は、ヘイトスピーチ考を連載し、在日の人などの被差別者の権利と平等を訴え続けている。

1歳の幼児ですら模倣する

 
理解されない私のこだわり「神奈川県の誇る神奈川新聞」

神奈川新聞は、権力に屈することなく政府の権力の横暴を明らかにしてきた。最近、論説が、偏っていると非難の矢面に立たされ、記者は無難な記事を書くようになっていることを他紙で知った。人は、都合がよいことを真実とし、都合悪ければ、偏っていると批判する。反論されれば、その程度の反論かと自分は有能だと確信し自我を守る。差別的で攻撃的、偏見、偏執まみれで、異なる意見を聞かない。異なっていると、偏っている変な奴、馬鹿な奴と侮蔑し、もし、弱ければ攻撃する。人も動物なので、リーダーがその行為を行ったのであれば、私たちフォロワーは模倣し同じ対象に矛先を向ける。リーダーが作った仮想敵にも敵意を示し、リーダーは、敵が居ることを知らせ、脅威を過大に見積もらせて、群をまとめる。フォロアーは、権力へ服従して抵抗できず、権力の傘の中に収まっていれば安心し、権力が向けた方向に羊のように追従する。権力を持つと周囲への配慮が薄れ、やりたい放題になっても、強いリーダーにはメロメロだ。それは、進化は遺伝子を伝えるのに役立つ行動を優遇し、不合理に見えるが、適応度を増大させるように作られたメカニズムだ。しかし、持っている権力が強まると、必ず群をある方向に向けようとするが、横暴な権力行使であることが多い。メディアの仕事は、それを監視し、その正体を明らかにすることで、庶民が論理的な選択を間違うことから守り、弱者の代弁することにある。その役割を担ってきた神奈川新聞を、神奈川県民として自分の誇りにし、政治的な圧力などに一切屈せず、権力にすり寄ることもなく、何時までも弱者に寄り添っていてほしいと願っている人も多いのではないだろうか?

ヒトは、自分と同じような共通点がある人と群れるのが大好きだ。戦争中、アメリカは、日本人を女王蜂が死ぬとワーカーがみんな死んでしまう、臆病で保守的な蜂の群だとみなし、国体譲持を認める代わりにポツダム宣言を受け入れさせた。
 
今年やりたいこと「出来たら治したい私の偏執的な性格」

性格も自然淘汰によって適応度を最大化し後世に遺伝子を残し、祖先が直面した難題解決に適応するように選択されてきたはずだ。性格は進化上適応的だが、思いこみなどの選択的注意やバイアスが働くため、一貫性がない不合理な行動をしてしまう。ある人は、米から6兆円で兵器を購入したことに、又、ある人は、慰安婦問題で韓国に10億円の賠償金を払ったことに選択的注意が働くように、その人にとって都合の悪い情報は無視し、都合の良く認知し、都合よく解釈して記憶される。性格はその人の認知が、どのように周囲の状況、情報、出来事を解釈し記憶されるかで形成される。性格をいきなり変えようとすると逆に変容できなくなるので、日記などの記述で観察する対象として扱うことが勧められる。この記述は、如何に自分が解釈・認知・記憶のバイアス、偏執まみれの性格であるかを認識する手がかりになる。私はボクシングの試合前、目標体重を段階に分けて記述することで目標体重に近づけていた。又、この自己記録法で持病の頭痛、高血圧も軽減させ、記述することは、単に計測するだけより効果があることを経験している。俳優のディカプリオは、強迫性障害を患う富豪のハワード・ヒューズを演じるため、強迫性障害患者と暮らし始めた途端、強迫性症状を患い、それを改善したのは逆にその障害がないかのように振る舞い、喧騒を遮断し邪念を遠ざけ前頭前野の回路を強化する仏教の瞑想だったという。精神病質とは安部前総理のことだと思っていたが、実は治せないと思っていた偏執的な私自身のことであり、ディカプリオは、特定の行動パターンを取るように脳を訓練することで治せる可能性を示してくれた。

いい年になって何度負けても懲りないボクシング、2度ダウンを奪われ鼻血出して苦戦している。U-tubeで「あいび矯正歯科」で私の試合が見れます。

 
コロナ禍で始めた趣味「マインドフルネス瞑想」

マインドフルネスとはブルース・リーの名言「考えるな、感じろ」という気づきだとされる。医療現場で、慢性疼痛、境界性や自殺企図等に用いられ、治療者自身の治療成績も良くなるという。マインドフルネスの態度に解き放つというのがあるが、例えば、顎が痛いという患者さんは、不要なものを付け加え、その違和感が顎を庇おうと緊張させたり、顎を突き出したりして姿勢を変えて痛みに繋がっているが、瞑想でメタ認知的気付きを高め、付け加えたものを変えようとせず思考や痛みをアクセプタンスし解き放つ。その方法はオウム真理教が行っていたサマタ瞑想で呼吸に注意を向け、その時出現する思考・感情に気付いた時点で呼吸に戻すという注意の持続と転換を繰り返して集中力を高め、次にヴィパッサナー瞑想で、意識野に入ってくるものへの気付きで注意分割し、痛みを維持しにくくする。それに、元からの私の趣味を利用するのだが、シャドーボクシングさせ、パンチを出したり、相手のパンチをブロックする行為は骨格筋が緊張し、手をだらりと下げ、相手のパンチをスウェーする行為は筋弛緩になり、緊張と弛緩を認識できるようにする。この行動療法は漸進的筋弛緩法というリラクゼーションになり、酸素消費量を減らし体温が上げ痛みを軽減する。次いで、趣味のジャズを聞かせ、まず、選択的注意訓練で一つの音に、次に、注意転換訓練として交互に複数の音に、そして、複数の音を同時に集中させる注意分割訓練を行い、瞑想と併用して痛みに向ける資源を削減して痛みを軽減する。瞑想は、ドーパミン神経や副交感神経系の賦活、交感神経の抑制し、認知機能に関わるα波と感情統制に関わるθ派を増加させるという。

左は草の根歯科研究会で臨床心理学を教えてくれた小野恵子先生、右は箱庭療法の創始者のドラ・マリア・カルフ、ユング研究所で。

マイセルフネスは思考・反芻を解き放つ、「考えるな、感じろ」。

 
経済成長でなく自然保護を

コロナ禍、岡田弥生先生が主催する草の根歯科研究会で高橋英恵氏を囲んで気候変動の勉強会が行われた。地層とは海底での生物などの堆積物であるが、環境が変わればそこに生息する生物も変わるので、地層の生物の進化から時代を区分することを地質年代と呼ばれ、生物が変わる時は環境が変わる時なので、残る痕跡から地層区分を行う。地層には惑星衝突、火山噴火に匹敵する変化の痕跡が残され、氷河期が終わり1万年前から続いていた完新世はすでに終わり、地球への影響が大加速され、人新世という新しい地質年代に入り、惑星の限界にあるという。完新世までは、動物は絶滅することはなく逃げ場があったが、森林伐採による気候変動による環境変化に生存をかけた動物の脱出は、未知のウィルスを社会へ侵入させ、パンデミックを引き起こしている。人も、島から逃げることが出来たが、人口増加が大加速され、国境で分断され逃げ場がなくなっている。富裕層は高台に住み安泰だが、貧困層は海面が上昇し、負荷で地盤沈下し、居住地を追われ、環境難民になるしかない。農耕する水が不足し、放牧できる場所もなく、都市に出稼ぎに行き、人口過密都市化しスラムが形成される。日本では、前安部元総理は嫌韓を煽り支持率を上げたが、気温上昇で降水量が減少し、牧草、農耕するための水が不足し、干ばつが深刻化すると支持を増やそうとする政治家に他民族への敵意を煽られ紛争が起こるのだ。私服を肥やすことに没頭する2世、3世議員が跋扈する日本では環境問題は無視され企業優先だ。人類史的に資本主義社会は経済が突出した社会で、大加速は人類と地球の歴史を塗り替え、大切なことは経済成長ではなく自然の保護だ。

気候変動を教えてくれた国際環境NGOの高橋英恵氏さん

 
子どもの貧困

草の根歯科研究会の岡田弥生会長は弱者に心を奪われ、しばしば貧困問題を取り上げる。ヒトが登場した頃は貧困生活だろうが格差とは無縁で、始まったのは農耕と牧畜に伴う新石器革命からで、強化したのはヨーロッパが周辺諸国を従属させた資本主義経済だ。日本ではアベノミクスは富裕層を富ませる一方、家計所得は2割落ち込み、年収300万以下の世帯が3割、貯蓄率ゼロ家庭が二割、社会保障水準は先進国で最低になり、相対的貧困率は約15%に推移した。相対的貧困とは普通の生活水準と比較して下回っている状態で、貧困を問う絶対的貧困とは最低限の存在条件を欠くような貧困のことだ。特に、7人に1人の子どもが相対的貧困状態に置かれ、ひとり親家庭の子どもの貧困率は5割だ。貧困層の子どもは、学力に関連する灰白質が10%少ないことが示され、親の収入が子どもの学業と関係していることが報告され、貧困がもたらすストレスが遺伝的素因や神経系の発達に影響を及ぼし、自己調整、主張、抑制能力の発達を阻害するという経済的水路付けモデルがあり、貧困は社会的問題のみならず、生物医学的問題である。経済的地位とは、収入,職業,教育水準,住環境から測る地位で、社会階層と相関関係にあり、高い経済的地位にあれば、社会階層で高い地位を占めるという相関性がある。それが多世代にわたって続いてゆく階層の再生産があり、医師、歯科医、2世、3世議員と続く。貧困は、構造的暴力とされ、単なる経済的な貧困ではなく、構造の中に組み込まれて目に見えない暴力と捉えられ、生活の機会の不平等として現れる。現在の日本は深刻な格差と貧困を抱えた社会だが低所得者層ほど自民党を支持する性質がある。

多彩な友人を講師に招き、私たちに歯科のみならず、社会科学の勉強を促す草の根歯科研究会の岡田弥生会長

 

コロナ対策1年半「コロナに勝った証として呆れる東京五輪」

新型コロナ禍の要因に人が起した気候温暖化、環境破壊、森林を伐採による動物の生息地の破壊がある。ヒトに接近を試みる動物は淘汰され闘争せず逃走するが、人の侵入で逃げ場を失った動物が保有するウィルスが人に感染する。ウィルスは、RNA遺伝子を構成するアミノ酸配列がコピーミスで変異してヒトの免疫に対抗し、ウィルスの突起がヒトの受容体と結合しやすくして感染力を高め1密でも空気感染する変異が出現している。パンデミックの不確実な時、特定の集団に対して感情的反応がウィルスより拡大し、米ではアジア系米人への憎悪犯罪が急増している。かつて、リベリアのパンデミックでの暴動、関東地方を襲った関東大震災では流言が発生し、自警団による朝鮮人虐殺を引き起こし、手を下した人たちは執行猶予付きの有罪になった。入国管理の甘い日本は変異ウィルスだらけで、このクラスターの対策にイベント回避、3密回避、ワクチンの接種、PCR検査があったが、イベント回避を無視し子どもたちは会場に入れるという。ワクチンの接種とは病原体の一部や病原体を不活化したものを体に入れて免疫を作らせ、次の病原の侵入に備えるのだが、ワクチン接種、PCR検査も遅れている。3密回避を強いながらコンドームを配るといい、このゴムで感染対策になるとは思えない。コンパクト五輪らしいが、私の地元、福島の復興費を削り、当初の予算の7000億円が3兆円以上に膨らんだ。復興五輪と言うが、福島原発の汚染水はコントロールされている等の嘘と2億円以上の賄賂で誘致しての開催だ。かつて、五輪は、国威発揚を促し集団凝集性が高め、特定の外集団のステレオタイプに特性を付与し、具体的感情発揚に利用されてきた。

動物の生息地の破壊
 
軍拡を諦めさせ福祉医療に向けさせよう

昆虫オタクの私は沖縄放浪中、元自衛隊員と嘉手納基地に忍び込み存在感に圧倒され金縛りにあった。今は世間様からブサヨク、ダサヨク、アホヨクと罵られる辺野古で座り込みする変なおやじになっている。沖縄は地上戦を経験し日本軍に追い詰められ家族内で殺しあった。かつて、盧溝橋で起きた発砲事件で日中戦争が始まり日本軍は南京を攻略、中国人蔑視から残虐行為、惨殺、レイプが横行した。進化生物学によると戦争はリスクをかける価値の高い適応で、他の雄の資源、繫殖資源の女性を共同で奪うヒト上科の雄に進化した繁殖戦略だという。ジェーン・グドールや西田利貞らは、チンパンジーの雄は小さな群れの雄をつけ狙い殺害し群れを壊滅させる様を観察した。ナポレオン・シャグノンはヤノマミ族は他の集団の女性を誘拐、レイプしチンパンジーの暴力死と同率であることを見出した。ヒトの雄も民族・愛国意識が高まることで戦争する本質がある為にUNESCOが設立され憲章が作られた。日本は一切戦争しないと願いを込めて作られた平和憲法に守られ戦争とは無縁だったが、安倍総理は武器輸出3原則を撤廃、兵器展示会を開催、外遊に三菱重工、川崎重工の軍需企業を同行させ外遊先に血税をばらまき、その為に後藤健二さんが殺害された。故、中村哲医師は安保法案は百害あって一利なしと断言していた。日本が軍備増強に血眼になっている間に北欧の国々は福祉体制を確立し、北海の石油埋蔵が分ると銃弾使わず資源を平和裏に分け合った。政府は中国、韓国に敵意を煽り愛国主義を醸成しがたがるが、それを批判し外に発信して止めさせ、北欧のように外集団との共感と理解を促し軍拡を諦めさせ福祉医療に向けさせるべきだ。

 
私の故郷「里山に希少昆虫が生息する米沢市」

私の故郷、米沢市の里山は豪雪が溶けるとヒメギフ蝶がカタクリにぶら下がり、夏が来ると野道にハンミョウが跳ね、樹液にオオムラサキ蝶、カナブンが集まり、運動もおつむも足りない私は虫しか興味ない疎外された異様な虫オタク少年だった。大型草食動物は1平方km当たり2匹、肉食動物は50平方kmに1匹、ヒトは1.5人が生息可能とされ、狩猟採集時代と異なり、現在は人口70億で1平方km当たり50人になり、毎日、約100種類の生物種を絶滅に追いやっている。地球誕生46億年、生物誕生40億年で大量絶滅は5回あったが、森林伐採、工業化による温暖化が原因で6回目が現在進行中だ。ヒトはジャングルを出て、危険な新天地のサバンナに進出し、裸の猿になって徘徊する捕食動物に対し多産戦略を取り入れ後世に遺伝子を残した。1万年前の気候が安定した完新生に入ると定住し農耕を始め文明を生んだが、7世紀から千年続いたイースター島の文明は森林伐採で崩壊した。文化が発展すれば環境を破壊し、ここ50年、地球は人為的に影響を受ける人新世と称される。地球に対する急激なショックに地震や津波などの自然災害が、穏やかなショックに地球温暖化があるが、このショックがある閾値を超えると不可逆的な事態に陥り、新種も出現させるが、生物種の絶滅を齎し生物多様性を喪失させる。前安部総理は国際的公約である地球温暖化を招く温室効果ガス削減を無視、48機の石炭火力発電の新設の計画、輸出まで発表した。彼らは何を考え、地球をどうするつもりか?私は野生動植物を危惧し、自然環境の健全を願い、日夜、権力者とそのお友達なら何しても許されるなんて!と吠えて、世間様から国賊反日極左のアホと罵られる。

2030年まで国連が持続可能な開発目標、SDGs

 
私の履歴書「劣悪な環境で育った貧困歯科医」

祖父は在日の強制労働者、拘束されていた炭鉱から深夜に逃亡し、私の苗字に由来する三宅という人が匿った。父はパチンコやキャバレーを経営し、地元のヤクザに付け狙われていた。小学生の時、父から「病院に国語の本を持って来い」と呼ばれた。家に侵入したヤクザに刺され、全身に包帯で巻かれた父が病室のベッドに横たわっていた。「本を読め!」読めない学習障害の酷い私は殴られ泣いた。母は私が胎児の時、大量の睡眠薬で自殺未遂、住み込みのホステスさんは幼い私に酒を飲ませてフラフラにして楽しんだ。感性が成長する時期に彼女らが連れ込むお客さんとの情事を盗み見していた。見知らぬ大人から「朝鮮人」と罵声を浴びせられるようになり、恥・罪の意識、妄想性の強い否定的な自己像が形成され、遺伝的多型で精神障害を被り、他者の心の痛みも理解できなくなっていた。母は朝鮮総連女性同盟の会長をしていた為に公安課から尾行され「子どもに社会から負わされた差別の苦しみを味合わせたくない」と帰化した。母は、成績が酷く、努力を拒む私を案じ占い師に相談した。「昆虫標本作りしかできないなら歯科技工士にしろ」と占った。父は地元の技工学校の理事長に私の入学の懇願に行くが、併設した「歯科大学に入学させろ」と強制させられた。卒業するが、発達期の各々の課題が克服されていなく、ジャズ喫茶やホモスナックなどでバーテンをするが長続きせず、沖縄の島々を転々と放浪し流動的な生活を繰り返していた。内地に戻ってバイトしだした旅行会社“四季倶楽部・旅”の故、笹渕社長は、他者に過度に警戒し関係作りが出来ない私の社会参加を促した。少年がプールで飛び込んで頭を底に打って頭が良くなった事例を真に受けて、知的発達の遅れを取り戻そうと始めたボクシングだがストリートで何度検挙されても懲りず、試合でもボコられ過ぎて頭の中で珍蝶が舞う。脳性麻痺の息子の開口が酷くなっていくのを見て危惧し、又、甲虫の脚や蝶の羽を並べていたので歯などの並べることに特化されているはずだと勘違いして矯正歯科を始めた。深夜に各種の独自の矯正装置を考案して技工し、千葉市の保険医協会に矯正治療の指導に行っている。

誰とも繋がれない私を山や銀座に連れ出し癒した“四季倶楽部・旅”の故、笹渕社長(中央)、右隣が現社長のさだか君、右端が私。

 
自分史を書いてみよう「偏見と妄想の自分史」

学童期の私は、山里に虫取りに行き、採集した昆虫を展翅、展足し、幼虫の世話していた。授業中、捕まえてきた蛇を毒蛇と知らず、手に巻いてポケットの中に隠していた。成績が酷く、偏見を向けられていると他者を恐れ、孤立していた。うしろめたさを感じて行動しそれが現実化して妄想が強まって警戒的になり、社会性を損ない不適応行動が醸成されていた。実験で孤立させた猿も自傷行為、鬱、攻撃行動が出現し心身に異常が生じ、人の主観的な孤立感も体的な痛みで活動する前部帯状皮質が活性化され、自己制御能力が低下して死亡リスクが二倍以上になっている。人は社会的動物なので内集団への思い入れが強く、障害を持つ人や異文化の劣位の外集団に偏見を持つのは自然淘汰という進化の産物として集団選択され、3歳で性差別しだす。安倍政権が発足し慰安婦問題を取り上げると、在日の人に対し葛藤が生じ、慰安婦は娼婦だと思うようになり在日特権を許さない会が出来ている。人は外集団の悪い属性だけを選択的に知覚しだすと、社会的カテゴリー化して内集団バイアスが生起され、自民族中心主義が促される。外集団は自文化を蔑ろにするという非合理な脅威を知覚しだすと、偏見・差別が軽蔑・敵意に変質し、殲滅するべき存在だと考えるようになる。そして、外集団への敵意が高まり、国威高揚、ナショナリズムが増幅され、外集団を貶めようとする懲罰、報復的路線、教育現場の国家統制、国家主義を美化する右翼政策が支持され、集団間の緊張や紛争が引き起こされている。集団間葛藤を解消するには?群れを作る動物と同様、人も共通の敵を持つと纏まる性質があり、パンデニックを共通の敵にするのも良いと思う。

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夏が来ると思い出す「沖縄」

沖縄は、本土復帰50年を迎えた。根深い貧困問題があるが、海洋資源、手つかずの自然、生物多様性に富む離島県だ。私と同じく、日本科学者会議に所属し、この保険医協会新聞に「沖縄」のコラムを連載している益田聡子医師は、私に関連する本を読ませようとする。私が熱帯に生息する昆虫に憧れ、愛犬のボンコと西表島に渡ったのは、大学を卒業した年の8月の終わり頃だったがとても暑く、ボンコとかき氷を分け合った。かつて、ケネディ大統領は、沖縄の基地に32機の核ミサイル、1300個の核弾頭を配備し、砲撃の準備をしていたが、ソ連内でスパイ活動し、処刑されるペンコフスキーに進言されて断念した。本土並みの返還のはずだが,国土の0.6%しかない沖縄に基地の75%が集中し400倍の負担になるという。沖縄は大戦中、唯一、地上戦を経験し本土防衛の捨て石にされ、追い詰められ、愛する人との関係も破壊され、家族内で殺し合いを強いられた。塹壕に隠れていた人たちは、日本軍兵士に追い出され、県民の1/4が犠牲になった。原爆の絵を描いていた晩年の丸木位里、俊夫妻は、このような体験した人たちから聞き取りし、絵「沖縄戦の図」を完成させた。彼らに何が起こり、何を見て、どのように理解されてきたのか?佐喜眞道夫は、宜野湾市の面積の約25%を占める基地のフェンスの脇に佐喜眞美術館を作り、その絵を展示した。戦争を機に集団アイデンティティが形成され、右派系の知事ですら政府に基地負担の低減を要望した。村山富市元総理は基地問題に取り組みだしたが、安倍政権になると一変、当時の仲井眞知事に辺野古埋め立てを承認させた。オール沖縄の前翁長雄志知事は辺野古移設に反対し、現知事も受けついでいる。

 
わが家の重大ニュース「認知症の母の死」

9月7日、長い間、認知症を患っていた母が施設で亡くなった。かつて、認知症はボケとされ、差別、偏見の対象だったが、有吉佐和子の「恍惚の人」は、認知症を持つ家族のために社会問題として告発し、啓蒙運動を始めるきっかけを作ったランドマーク的小説だった。厚生労働省によると認知症は65歳以上の高齢者の10人に1人が、4人に1人が正常と認知症の境界のMCI(Mild Cognitive Impairment、軽度認知障害)を被り、このMCIの5割が認知症を発症し、5割が進まないらしい。MCIは情報伝達する神経細胞を張り巡らせた脳内ネットワークが弱まることで、歩行速度が遅く、歩幅が狭く、バランスが悪くなるという歩き方に現れるという。そのため、歩行速度の計測などでMCIを早期発見し、歩き方の対策などで予防の可能性が示されている。脳内神経細胞が活動すると老廃物、アミロイドβというタンパク質を排出される。加齢によって、アミロイドβの分解する機能が低下し、このアミロイドβが脳に蓄積し塊になって老人斑を形成し神経細胞を傷つけ、認知症の7割を占めるアルツハイマー病を誘発する。睡眠中にアミロイドβは新陳代謝されるので、睡眠不足の人にアミロイドβが蓄積されやすく、昼寝する人は罹りにくいという報告もある。睡眠時間は多ければよいのではなく7時間が適切らしい。私は、しばしば ボクシングジムの会長とお互い「パンチドランカー、パヨク」と罵り合いになるが、私のように負け込んだボクシング選手は、打たれる度に、脳が揺れ、微小出血を起こし、神経細胞が死滅し、ネットワークが損傷を受け、微出血によって約2割がパンチドランカーを被っていると言われており、他人事ではなく、自分事と捉えるようになっている。

正常と認知症の境界のMCIの5割が認知症を発症し、5割の人が認知症に進まないので、この段階でMCIを見つけるのが大切だという。 1972年、有吉佐和子の小説「恍惚の人」は、認知症の人の介護問題を社会問題として告発した。

 
コロナ禍が明けたら「脳性麻痺の息子と何処かに」

新型コロナが流行後、寝たきりの脳性麻痺の息子はコロナワクチンを接種していないため、一度も外出させていなかった。それでも罹患して重症化し、長い入院生活が続いた。息子は死期を悟ったのか、介護する妻に「ママさようなら」と言っていた。介護は、介護者、被介護者のどちらかが死ぬまで続く。終わりはどちらかが死ぬ時。妻は何時まで続くのかと思うと参っている。生きて欲しいと思いながら、楽にして欲しい、死んでほしいというエンビバレントな感情に揺れる。私が入会している「富士見テニスクラブ」の元会員さんが要介護になり、介護する妻に絞殺され、会員の鵜沼さんは当事者の減刑運動に奔走した。社会に貢献できない身内がいて、迷惑かけ、恥ずかしいと思い、外に出せなくなる。息子が小さい頃は施設に入れていた。面会に行くと障害者の子たちは、個々の柵の中に入れられていた。息子は、柵の隙間から「手を握っていて、傍に居て」と小さな手を指し出す。息子が寝た隙に、手を離し、施設から出て行った自分を「最低のおやじだ」と責めた。ヤブ歯医者をやっていられるのも息子の存在に救われてきた。障害者を持つ家族はやり場のない、様々な思い、葛藤に揺れ動き、何かを知り、行動しようとする。先日、自分の障害者の子に先立たれてしまった同クラブの元会員の佐伯さんと数年ぶりに会い「オリーブの丘」でお茶した。官邸はデマを流し、差別、ヘイトを煽ることに違和感を感じ、アベガーになっていた。障害者にも平等に生きる権利はあるはずだ。彼女は、地域に暮らす人が繋がり合って障害者になっても安心して暮らせる、スティグマ、ヘイト、孤立のない社会が必要だとして市民運動家になっていた。

障害者テニスを指導する富士見テニスクラブの森智弘さん
 
新型コロナウィルス流行で

東京オリンピックの会場設立の為、インドネシアのジャングルを丸裸にし住民が生活の糧を失っていることを毎日新聞が報じていた。パンデミックの要因に、森林減少の地球環境の改変、定住、グローバル化がある。新石器時代に生える稲の湿地が乾燥すると種をつけると気づき農耕を始め、家畜と定住による食糧生産安定の代償に集落の伝染病がある。馬による人の行動圏で拡められたペストは、モンゴル帝国の商人が始めた貿易ルートを共に移動したクマネズミに取りついたノミが人に齧ることで感染を広め人口を半減させた。ペストを生き抜いたヨーロッパ人は米大陸に渡り、天然痘、はしか、腸チフスを持ち込んでメキシコの人口を75%以上減らした。ペスト流行時、ユダヤ人が飲み水に毒を入れていると噂が流れ、虐殺が起き、土地を追われたユダヤ人は世界中に拡散した。関東大震災の時も、韓国人が井戸に毒を入れていると噂され、官憲や民間自警団に韓国人、韓国人と誤認された人が殺害される二次被害が起きた。災害やパンデミックなどの危機的状況では、人は非難を向ける対象を捜し、弱いものに攻撃性を向け、デマを蔓延させ差別や偏見が生み、他者を蔑み孤立させ、高揚感をもたし愛国心が高まる。デマとは偽りの噂で相手を陥れるために政治的な意図をもって使う虚偽の情報だが、噂はウィルスと同様増殖し、噂された人たちにも現実化し自己成就予告する。ヒトは進化的に他の類人猿よりアンドロゲン受容体遺伝子が長くアンドロゲン機能が弱く攻撃性が低いはずが、災害、慰安婦や徴用工などを利用した政府らの言動に踊らされ、ナショナリズムが煽られ、弱そうだと認知された他者が目障りになり攻撃性、差別が点火する。

 

社会はなぜ左と右にわかれるのか?(ジョナサン ハイト)

ワトソンは「私に預ければ医者でも弁護士でも何でもしてあげる」と豪語した環境論者だったが、彼の子どもは自殺し妻には逃げられた。社会的動物であるヒトは共同体の中で他者と生活を営み、他者との関係性、環境をどのように解釈するかで信念・信条が形成されそれを維持しようとする。ヒトは群れることが生得的欲求なので、ある信念・信条が多いほどそれが正しいと考え、支持される政党は正しいと判断する。状況が把握できない時は直観で思い浮かびやすい代表的な面、例えば、自由民主党、共産党などの党名等で判断する。日本人は、集団規範に従いたい欲求が異次元なので変化して失望することを恐れ、現状維持バイアスが働く。又、自分と異なる信念・信条を持つような外集団に対し、ステレオタイプという一般化された固定観念を持ち彼らの行動を予測する。このステレオタイプを利用して感情を伴う偏見を向け、「馬鹿」とネガティブなステレオタイプ付与し否定的に評価する。同じ信念・信条を持つような内集団に対して「賢い」とポジティブなステレオタイプ付与が為され、肯定的に評価し内集団の仲間を誇りに思う。保険医協会の新聞に寄稿する益田聡子先生は私が所属する「日本科学者会議」の会員なので、私は内集団の彼女を誇りに思うことになる。外集団に対しては、嫉妬に基づく偏見が生じ、隙あらば危害を加えるような差別的な言動・行動が生じる。私は極左なのでそれを確証する情報に集め、反証する情報は無視し、バイアスという認知のゆがみで憲法を守ることを確証しようとする。反対に、中国の威嚇を過敏に脅威と受け取る違憲の人はそれを確証しようとし、結果的に両者は右と左に分れることになる。

蹂躙されてきた沖縄の歴史を研究する東大卒の益田聡子医師。奥羽大卒の設定レベルの低い歯医者の私に無理やり数多くの難解な本を読ませようとせっせと送り込む、という無意味なことする。

 

攻撃性は愛より古い(コンラート・ローレンツ)

ローレンンツは、攻撃性は生殖資源の確保、テリトリー、子孫の防衛、順位性、基本的欲求が脅かされると誘発される動物の生得的行動だ、攻撃は愛を守るために出現したもので「攻撃性は愛よりも古い」と名言を残した。ヒトも基本的欲求が脅かされると他集団をスケープゴードにして敵視し彼らの自尊心を奪い、自集団の名誉を回復させようとする。脅かして従わせることを学習していると攻撃の戦略スキーマを形成されて攻撃の抑制が解除され、相手を劣位に貶めようと攻撃に出る。ヒトを含めた動物は上位に対し挨拶したり、無防備な状態して急所を晒したり、雌が交尾を求めるようなしぐさを示したりして自分が劣位であるということを曝け出すようななだめの行動をし、上位の生得的攻撃刺激を抑制しようとする。政府は、ウクライナ侵攻、中国や北朝鮮の威嚇や挑発を機に、彼らの攻撃の抑止に軍備増強、非核三原則の見直しの気運を高めているが、抑止理論とは罰の強化で、行為行動が割に合わないということを認識させることによって抑制しようとする理論である。しかし、米国における銃保有も相手の攻撃性の抑止になるどころか、むしろ、相手の攻撃に使用されるのが常だ。自殺は未遂に終わることが多いが、銃使用は殆ど即死に至ってしまう。護憲の人は、かつての日本は戦争に突き進み、東南アジアを侵略し、多くの人々を苦しめた。平和を遵守し、軍備がないという弱点を晒すことが、かつて苦しめた東南アジアの人々や強大な中国の生得的攻撃性を抑制する唯一の戦略だ、貧困が広がり、災害が多発する中、税金を軍事に使うのでなく、防災対策、社会保障に向けるべきだと声を張り上げているが。

 
早くリタイアして昆虫採集三昧したい

里山の落葉広葉樹の樹皮にカミキリ虫などが傷をつけると光合成で作られたブドウ糖を含む樹液が染み出す。幼い頃、夏になるとそれに集まるクワガタ虫やオオムラサキ蝶に夢中になった。昆虫が75万種で140万種の全生物種の中で最も多く、昆虫には食草があるので植物の多様性も昆虫・動物の多様性に繋がる。蜂は花の密を吸えるように、花も蜂に花粉を運んでもらえるように共進化する。昆虫・動物に捕食される植物側も棘をつけたり毒性物質を産生したりし、捕食側も化学的な防御を講じ共進化する。昨年、家の脇を流れる小川が護岸されて、蛍がいなくなったが、今年も近くの小川で見ることができた。昆虫も嘘・改竄・隠蔽やり放題の政治家ように騙す。ある雌蛍は腹を光らせ、交尾したくて集まってきた雄蛍を食べる。ある交尾した蜂の雄は、性的嫉妬した他の雄に攻撃されないに雌に変身する。ソーンヒルの研究で有名なガガンボモドキは、雌を装い雄がもってきた餌を奪い、他の雌にあげて交尾する。雌が食べている間に交尾が終われば、その餌を奪って別の雌の誘惑に使う。ある蜘蛛は、蛾の雌のフェロモンに似た物質を出し、集まってきた雄の蛾を捕食する。ある蟻は、別のコロニーから幼虫やさなぎを誘拐して奴隷に育てる。ある蟻は、葉を巣の中に運び、培地にしてキノコを栽培し肥料を与え、育てたキノコから食べられる部分を収穫する、又、別の蟻はアリマキを飼って乳を採取し酪農する。生物多様性が開発、温暖化で激減しているが、生物は一方が絶滅すれば他方にも絶滅が齎される。「前小田原市長 の加藤憲一さん」と語りあう集まりに参加した。彼は、農業に転職し植物が自生する環境に戻そうと奮闘していた。

エノキを食草にするオオムラサキ蝶の雄は小さく青色で美しいが、雌は黒色で大きく、性的二型がみられる。雄が美しいのは雌による性淘汰と考えられている。

 
発達と障害「イイね押し過激なヘイト政務官」

 発達とは生まれて大人になって何等かの障害を抱え死に至る迎までの過程とされている。子は親の養育態度や働きかけ、やり取りから感情表出、認知、態度、自他理解が獲得される。親の養育態度が保護的・溺愛的であれば、独立心がなく、自己中心的で協調性がなく、耐久性に欠け、無責任で依存性が強くなり、逆に放任的・拒否的であれば、反抗的、注意牽引、攻撃的になるという。私の子どもは、肢体不自由なので、自ら行動を起こすことや出来事への関与が困難になり社会的関わりが制限される。社会性は子ども同士の関係の中で促されるのであるが、それが出来ないので発達せず、他者との関係、社会のルールの学習を育むのに必要な体験を積まずに成人に至っている。寝たきりの環境が及ぶことで、社会や他者に対する自己の態度が未成熟になり、不安が強く、劣等感を抱き、母に依存的な性格特性が形成されている。行動を起こすこと、振り返ることが希薄になってしまっているが、それでも違う自分に気付き、恥の意識、劣等感を抱え、積極的な態度に出ることが難しくなっている。1昨年、父が寝たきりになって、昨年、差別・偏見を向けられ苦み悩んだ母は認知症を被って他界した。障害を持つことが他人事ではなく自分事として考え、諦めでも居直りでもなく価値を低下させるものではないと障害受容しなければならない。前政務官は、弱い立場の人を価値なしと見なし差別偏見発言を繰り返していたが、このような態度を変えるにはどうすれよいか?それには弱者との接触が大切だ。弱者との援助体験や共同体験することが弱者を理解し態度を好転させる。総理は聞く態度を自認したいなら任命責任として行わせるべきだと思う。

車椅子テニスを指導する富士見テニスクラブ(小田原市)の森智広さん(左端)のように弱者との接触が大切だ。

 
もう一度見たいあの景色「里山の雑木林の蝶の道」

 私が育った盆地の米沢市は豪雪地帯で、幼少の頃から勉強も運動もからきりの私は大雪が解けると、毎日のように自転車に乗って里山に出かけた。当時の里山ではコナラ、クヌギ、エノキなどの落葉広葉樹の雑木林から農業用肥料の落ち葉や生活燃料のための炭などを得ていた。このような植物相が里山での生物多様性を高め、ゲンゴロウなどの絶滅危惧種も少なくなかった。樹が葉を広げる前の早春に畦道を歩いていると、林床に注ぐ太陽光を利用して成長する林床植物のカタクリにヒメギフがぶら下がり、梅雨が明けると雑木林の樹冠ではミドリシジミ類やオオムラサキチョウが舞っていた。里山は丘陵地にあるので谷間に雑木林が形成され、陽が遮られて薄暗く、斜面、基底から水が染み出して湿地になり、現在、絶滅危惧種に指定される世界最小のトンボ、ハッチョウトンボが無数に飛び交っていた。染み出した水によって水路が形成され、畦道にはセリなど水田雑草が生え、近づくとハンミョウが跳ねて逃げようとする。夕暮れになると、水路の脇の木陰に隠れていたゲンジボタルが雌を求めて飛び出し、発光しだすのだ。ゲンジボタルは、水際の湿ったコケに卵を産み付け、孵った幼虫は水中に移動し、カワニナの殻に入ってそれを食べて育ち、再び上陸し穴に入って蛹になる。カワニナの存在は、水がアルカリ性できれいで、枯れ枝に付着する付着藻類や微生物が豊富であることが条件である。水路に生息する魚や両生類は鳥に捕食されるが、鳥は頂点に立つ鷹猛禽類に捕食されるという食物連鎖がある。現在、里山は過疎化が問題になっているが、農薬、用水路、水路の護岸、水を抜く乾田などで里山の生物多様性が消えようとしている。

私の両親は、成績が酷く、友達も作れず、ひたすらに昆虫に没頭する幼少期の私を心配しながらも、優しく見守っていた

 

避けられない私の治療の失敗

 ヒトは何らかの損失をもたらすリスクを回避しようとする性向があるがリスクテーキング行動もする。医学や科学はその行動が強い人によって進化してきた。私は歯医者をやっている限り、失敗やトラブルに巻き込まれ書き込まれ傷つき落ち込むが、自分を成長させるチャンスでもあるという。ヒューマンエラーとは計画されたものが意図した結果に達成できなかった行動、判断である。エラー分類、①ミステークは正しいと思ってやろうとしていたことが間違っていることによるエラー、②スリップとは意図が実行過程で自分の思いとは異なる行為をしてしまうエラーで、原因は注意不足であるので、注意の容量が制限されているため重要な作業には適切な注意を向けることが大切であるとされている。③ラプスは記憶による失敗で記憶を取り出せないことに起因するエラーで、記憶段階の①記銘、②保持、③想起のどの段階でも生じる。エラーの発生率は、経験年数2年未満と経験年数5年以上が多いことが報告され、2年未満は知識・経験不足で正しい判断がなされないのに対し、5年以上になると勝手に判断、都合よく解釈することに起因する。リスクとベネフィット間には一方が高くなると一方が高くなり、一方が低くなると一方が低くなるという正の相関関係がある。ハインリッヒは、重大なエラーに30の軽微なエラーがあり300の大事に至らなかったヒヤリハットがあることを示し「ハインリッヒの法則」として報告した。エラーは、当事者の未熟さ、怠慢、不注意によって生じるものも多いが、回避することはできない。当事者を責めるのでなく起こってしまった原因を究明し、少しでもエラーを軽減する努力の方が大切だとされている。

養老孟子

昆虫が好きな養老孟子は、先輩から「10人殺さないとまともな医者になれない」と脅され、ならば「死んだ人を診よう」と思って解剖学の道に進んだという。

 

 

 

 

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