James Reasonは、「ヒューマンエラー」を「計画されて実行された一連の人の活動が意図した結果に至らなかったものとした。 スピード違反などの規則違反は、意図的に規則を違反する行為でヒューマンエラーでなく、「ヒューマンエラー」は意図したものを達成できなかったことを指し、危険を承知して意図的に規則を破ることは「リスクテーキング行動」になる。www.iryokagaku.co.jp/frame/03-honwosagasu/376/376_35-45.pdf
「スイスチーズモデル」
James Reasonは、エラーに至るプロセスを穴の開いたスイスチーズを使って説明した。リーズンは、即発的エラーと潜在的原因によるエラーをスイスチーズの穴に見立てた。チーズの穴はバラバラなので、チーズ1枚1枚が防護壁の役割を果たし、貫通はしないはずだ。チーズの穴はさまざまなので、幾重にすれば、貫通することが不可能になり、エラーは最小限にすることができる。それでも尚、穴の位置が一致してしまうそのため、穴を見つけたら、ヒヤリハットの段階で防ぐ。エラーを分析、修復していく仕組みを歯科医院の中で作り上げていくことが必要になるhttps://www.think-sp.com/2011/02/10/swiss-cheese
Perception of Risk
リスクが物理的、客観的にどの位、リスキーなものであるか?その人がリスクをどのように認識するのか?人々のリスクの認知がどんなものか?認知と対比して語られる感情がリスク意識にどのような影響を与えているのか?保守とリベラルの人では、認知が異なる。原発、死刑、中絶、環境、経済、社会保障、安全保障。そのため、客観的姿勢に立った分析が必要になる。リスク認知にも感情が強く影響している。
Status quo bias(現状維持バイアス)
「現状維持バイアス」とは、大きな状況変化ではない限り、現状維持を望むバイアスで、未知なもの、未体験のものを受け入れず、現状は現状のままでいたいとする心理が働く。「Bias」は、斜め、偏りや歪みを意味し、転じて偏見や先入観という意味になっている。損失、回避する傾向性があるので、1万得るのと1万失うのでは2.25倍1万失う方が大きく感じられる損失と利得の非対称性がある。挑戦欲求があるが、現状を変えることは、悪い結果の可能性もあると思う。「損失回避」傾向を持つ人は、「現状維持バイアス」が働き、現状にとどまとうする。