私が所属している草の根歯科研究会の会長の岡田弥生先生は、友人の臨床心理学の小野恵子先生に臨床心理学の勉強会を開催した。臨床心理学は私の偏頭痛、私の痛みのある患者さんや、顎関節症の患者さんに使えると確信した。かつて、私は、顎関節症の患者さんには、スプリントというマウスピースで対応していた。スプリント治療していると、顎が後退し、不正咬合を作ったり、姿勢が悪化したりしがちになる。顎関節症治療家のテリー田中は、スプリントは、ポケットに入れている方が良いといっていました。顎関節治療研究していた日本歯科大学の丸茂義二先生は「治療しなければならないのは、顎関節症を咬合で治療しなければならないと考えている歯科医の方だ」と妄想を指摘していました。その言葉が私の顎関節症に対する考え方を変える一言だった。
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小野恵子先生、ドラマリアカルフ |
岡田弥生先生(草の根歯科会長) |
新型コロナウィルス禍の時、それに伴った経済不安によってストレスを被っている人も多いと思われ、国連のグテーレス事務総長は、各国政府にメンタルヘルス対策を呼びかけた。世界保健機構WHOも新型コロナによるストレスに起因するうつ病、自殺などの急増を警告し、メンタルヘルス対策を要請した。WHO(世界保健機関、国連の専門の機関)が提唱した健康とは、身体的・精神的・社会的に良好な状態にあるということであり、単に病気・病弱ではないということに尽きるものではない。WHOは、健康とは身体的・精神的・社会的に良好な状態であり、単に病気・病弱ではないだけに留まらないと定義した。顎が痛くなるというのは、食いしばりが起因しているわけで、食いしばりは、心理的なストレス、葛藤、習癖などで誘発される。
すべての癌疾患を合計したものよりも精神疾患が多い。精神疾患は、最大の健康問題で、数年前までは癌の方が上だったが、追い越し、ますます差が拡大している。精神疾患の有病率、一定の数に対し、どのくらいの有病率か?日本の有病率は米の1/3、ヨーロッパの有病率が低い群、独、イタリアと同じくらい。米は、豊かだが、鬱、躁うつ病が多い。日本は、豊かで、鬱躁うつ病が少なく理想的。インド、バングラデシュは貧しく、鬱、躁うつ病が多い。ニジェール、コンゴは、貧しいが、鬱躁うつ病が少ない米は、精神科などの医療資源を積極的に利用しようとする。日本は、精神科、心療内科などの敷居が高いので、日本は、数字より悪いと考えることができる。
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国連のグテーレス事務総長 |
精神疾患 |
タンザニア、ラエトリ、360万年前の地層からアウストラロピテクスアファレンシスの2足歩行の足跡が発見された。White, T. D. & Suwa, G. (1987) Hominid footprints at Laetoli: facts and interpretations. American Journal of Physical Anthropology 72: 485–514.
人類は、600万年前、チンパンジーと共通の祖先と別れた。両者は、正反対の腰をもつように進化した。チンパンジーの骨盤は、人と比較し、骨盤が縦に長くなっている。4つある腰椎の内、下の2つは骨盤の中に入っているので、腰椎はほとんど動かず、腰椎を守るために、頑丈な骨盤を進化させた。人類は、2本の足で立ち上がってから700万年、人類は自由に動く腰を手に入れ、長距離を歩くように進化した。それを可能したのが腰の骨に起きた大きな変化だった。両手が自由になって人類は、道具を使い、高度な文明を作った。
1万年前、湿地に稲を植え、そこが乾燥すると種を付けることを見つけえることを知り、農耕が始まると暮らしが一変し、腰への負担が増大した。歩くことを忘れ、便利さを追求する中で、膨大なストレスにあふれた社会を作りだし、食いしばりが誘発されるようになり、顎関節症を被るようになった。ユージンカレギー(スタンフォード大学)は、不安で気分が沈みがちで悲しい人は、30倍も疼痛:腰痛に罹患しやすい。
後方への反りは重要な意味をもっていた。自由に動く腰椎を後方に反らせ、直立が可能した。立ち上がった人の腰椎は前後左右に動くようになった。1番下方の腰椎は、4足歩行のなごりで前傾を保っている。肋骨と骨盤の間に空間が形成されて、体をひねることが可能になった。700万年、ヒトは立ち上がり、上体の重さが腰にかかりだした。1万年前、農耕が始め、前傾姿勢はと腰への負担がさらに増加させた。
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直立が腰痛を齎した |
農耕は、更に腰痛を齎した |
国会議事堂で安保法案反対していた、作家の森村誠一さん、音楽家の坂本龍一さんを拝みたくて、雨の中、人が多くて、顔を拝むことも、マイクで話している声すら聞き取れなかった。推理小説作家の夏樹静子さんの「椅子が怖い」という本を書いた。色んな治療を受けたが治らない、とある診療内科に受診したら、入院医師は、入院させ、何もしようとしない、何するつもりだとお医師様を一喝、痛みがすっと消えた。何もさせないという大正時代の森田療法だが、認知行動療法に近い、私たち歯科医は、咬合を弄ることができるが、ひょっとしたら、このようにメンタルも弄ることで治すことができるかもしれないと感じていた。認知行動療法は、問題の成り立ちを解明し、介入箇所を明らかにし、悪循環を改善しようとする。現在は第3世代だが、大正時代の森田療法、自分自身で治せるようにする方法夏樹静子さんは、小説を書くことに行きづまり、ストレスを被り、腰痛に発展していたと考えられる。何もさせない、というのがポイントだったと思う
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森村誠一 |
坂本龍一 |
レオナルドデカプリオは、実在の富豪、強迫性障害を患うハワードヒューズを演じるため、強迫性障害患者と約2か月間暮らし始めたら、強迫性症状が発症してしまった。改善したのは、撮影前とは逆のその障害がないかのようにふるまうことで改善したという。このことは、特定の行動パターンを取るように、脳を訓練できることを示している。顎関節症も脳の訓練で治せるのではと思い始めさせるきっかけだった。
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デカプリオ |
ハワード・フューズ |
ダーウィンは、人は動物を自分たちと同等のものと考えたくないこと明らかにしていた。。私たち遺伝子コードはほとんど他の生物と共有しておりプラトンはヒトと下等生物の間に類似性を認めていました。2005年、ネイチャーでは、ヒトゲノムの98.6%がチンパンジーのゲノムと共有していることを明らかにしています。Chimpanzee Sequencing and Analysis Consortium, “Initial Sequence of the Chimpanzee Genome and Comparison with the Human Genome,” Nature 437 (2005): pp. 69–87.ジェーングド-ルは、チンパンジーが道具を使用し、組織化された戦闘を行う様を観察した。野生のチンパンジーはうつ病になりその原因で死ぬことが示されている。Franklin D. McMillan,Mental Health Well-Being in Animals,Hoboken: Blackwell, 2005.
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「動物と人間の病気を見る」という本では、人間と動物がほとんど同じ病気にかかることを示しています。タコや種馬はカッターと呼ばれ、自傷行為を行う。Greg Lewbart,InvertebrateMedicine,Hoboken: Wiley-Blackwell, 2006: p.86
強迫性障害:同じ動作を繰り返す人の強迫性行動は、動物界では常同行動とよばれ、顎関節症の患者さんに見られます。Karen L. Overall, “Natural Animal Models of Human Psychiatric Conditions: Assessment of Mechanism and Validity,” Progress in Neuropsychoparmacology and Biological Psychiatry 24 (2000): pp. 727–76. 19. BBC News, “The Panorama Interview,” November 2005, accessed October 2, MichelFoxによると口は慰安の役目で、不安、スレスを感じると口を使うことを示していましたが、使い過ぎが、問題になる。行動学の可能性、M.Wフォックス,今泉吉晴:思索社
私たちは不安から逃れたい一心で強迫性行動をして顎関節症に至らせている。歯ぎしりの患者さんに抗うつ剤を服用することで改善されます。これを使えるのは、動物のおかげで、安全性だけでなく、効果についても、まずは動物で実験を行う。抗神経薬は最初、ラットで落ち着かせたり、動物に実験用に使用するだけでなく、動物の治療にもこの薬を使用している。抗不安薬でピリピリしていた猫を安心させ、おとなしくさせたりします。水族館では子離れする母シャチに、動物園では、ゴリラに抗不安薬。抗不安薬をザリガニに投与したら、おどおどしなくなくなり、行動的になる、動物園のボノボは、自分に処方された抗うつ剤を途中から仲間に配ることが報告されています。
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子ブタは、乳首をめぐって争い、相手の耳や尾を噛みついて、食べようとし、勝利したものは、健康になって拒食症にはならない。子ブタは、乳首をめぐって争い、相手の耳や尾を噛みついて、食べようとし、拒食症は負け豚。抗不安薬が投与された豚は、拒食症が解消される Treasure and Owen, “Intriguing Links,” pp. 307–11; “Thin Sow Syndrome,” ThePigSite.com, accessed September 10, 2010.
拒食症は、強迫性障害、社会恐怖症などの不安障害と関連する。Walter H. Kaye, Cynthia M. Bulik, Laura Thornton, Nicole Barbarich, Kim Masters, and Price Foundation Collaborative Group, “Comorbidity of Anxiety Disorders with Anorexia and Bulimia Nervosa,” A m e r i c a n J o u r n a l o f P s y c h i a t r y 161 (2004): pp. 2215–21.
自発的な絶食の形態をとる病気、若い女性の2000人に一人に襲う。拒食症はm若い女性の最も致死率の高い精神疾患。
Joanna Steinglass, Anne Marie Albano, H. Blair Simpson, Kenneth Carpenter, Janet Schebendach, and Evelyn Attia, “Fear of Food as a Treatment Target: Exposure and Response Prevention for Anorexia Nervosa in an Open Series,” I n t e r n a t i o n a l J o u r n a l o f E a t i n g D i s o r d e r s (2011), accessed March 3, 2012. doi: 10.1002/eat.20936.
拒食症と一緒に不安障害が診断される。
Walter H. Kaye, Cynthia M. Bulik, Laura Thornton, Nicole Barbarich, Kim Masters, and Price Foundation Collaborative Group, “Comorbidity of Anxiety Disorders with Anorexia and Bulimia Nervosa,” T h e A m e r i c a n J o u r n a l o f P s y c h i a t r y 161 (2004): pp. 2215–21.
拒食症の中には、完全主義者であることを認めたり、自分を罰したがっている、飢餓状態の中で得られる陶酔感に病みつきになっている。自分の症状が回りの人に与える影響、食べ物や容姿に対し、主導権を発揮できることを楽しんでいる。
軽度の緊張:咀嚼筋障害-顎関節症。極度の緊張:心筋障害-心筋症。緊張を被った場合、食いしばりによって、咀嚼筋の障害が出現し、顎関節症が生じる極度に緊張に陥った場合、血中アドレナリン量が急上昇し、心臓の筋障害を来し、血液を送り出す心室の機能が阻害される。A. M. Narthoorn, K. Van Der Walt, and E. Young, “Possible Therapy for Capture myopathy in Captured Wild Animals,” Nature 274 (1974): p. 577.
捕獲性筋疾患とは捕獲されると血中アドレナリン量が急上昇で血液を送り出す心室・筋障害が生じるたこつぼ心筋症は、2000年代初め、日本人が発見したたこつぼ心筋症の特徴は、締め付けられるような激しい胸の痛み、心電図でも明らかな異常で、心臓発作そのものであるがしかし、血栓もなく、心臓発作は起きていない。捕獲性筋疾患とたこつぼ心筋症は同一の症候群だと考えられる。Kevin A. Bybee and Abhiram Prasad, “Stress-Related Cardiomyopathy Syndromes,” Circulation 118 (2008): pp. 397–409. 視線を合わせる行為は、捕獲性筋疾患の一因となる。
失神とは、血管迷走神経性失神(VVS)、警戒性除脈。失神は、脳と心臓の相互作用の結果として起こる。意識の喪失は、脳の血液と酸素供給が突如断たれたときに起こるとされているが、一番の原因は心臓にある。物理的な原理からくるもので、下半身に血液が移り、血圧が低下したため無理やり拘束されて体の自由が奪われると、犬、猫などのペットがVVSを起こすことがある。動物は危険に直面すると、生存の可能性を高めるため、Fight:闘争する、Free:逃走する、あと、Freeze:失神がある。失神は感情が誘発を誘発するストレス因子の存在により、アドレナリン濃度が上昇し頻脈の代わりに徐脈、血圧が上昇する代わりの血圧低下する。体内に分布する圧受容器は脳に、血圧低下と血流低下を感知し、心機能低下か、大量出血の進行中だと知らせ、脳は防御反応としてシステムをシャットダウンし、失神を誘発する。ストレスによって、迷走神経反応にスイッチが入り、拍動が遅くなる。迷走神経性反応を起こすと、体の制御が効かなくなる。動物は警戒性除脈をよく起こすが、完全に気を失う頻度はヒトよりも少ない 。 敵から発見されないようにすることを、隠蔽:クルプシスと呼ぶ。心拍を遅くすることで、凍てついたり、身を隠したり、うずくまったりする行動が起こる。樹液を吸っているオオゾウムシを捕まえると、手足を体の脇に収め死んだように動かなくなる。魚によっては、水槽を掃除されたりストレスを受けると、呼吸がゆっくりになり、一見、死んでしまったようになり、つつかれても動かなくなる。サメ、エイ、ナマズなどの捕食魚には、水中生物の心拍を検知するロレンチニ器官を装備し、他の魚の心臓が出す微弱な電気パルスを感知する。David Hudson Evans and James B. Clairborne, The Physiology of Fish, Zug, Switzerland: CRC Press, 2005.脊椎動物が生き残ってきたのは、この警戒性除脈が自律神経の中に組み込まれているからなのである。こうした身体的特性と行動を「骨折り損/不採算信号」と呼ぶ(29)。私たちの反応と行動は、対捕食者戦略なのだ。それには、Fight闘争、Flight逃走、Freeze失神の3択がある。
犬の鼻腔がん、副鼻腔がんは、屋内での石炭、灯油暖房器具使用とかかわっていることが判明した。そのため、鼻が長い犬の方が化学物質にさらされる鼻腔表面積が拡大し、この種のがんに罹患する傾向が高まる。52. Peter M. Rabinowitz and Lisa A. Conti, Human-Animal Medicine Clinical Approachs to Zoonoase, To x i c a n t s a n d O t h e r S h a r e d H e a l t h R i s k s , Maryland Heights, MO: Saunders, 2010: p. 60.
屋内で、喫煙者と一緒に暮らす鼻の短い犬は、肺がんに罹患しやすい(55)犬は家庭内のカナリアとなる。(化学物質の漏えいの警戒警報を鳴らしてくれるのは、動物である。Peter M. Rabinowitz, Matthew L. Scotch, and Lisa A. Conti, “Animals as Sentinels: Using Comparative Medicine to Move Beyond the Laboratory,” Institute for Laboratory Animal Research Journal 51 (2010): pp. 262–67.犬は、避妊手術を受けると、ヒトでも、卵巣摘出を受けたり、早期閉経した女性の間で乳がんリスクが低くなる。
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馬をはじめ、社会性の高い動物は、最高位のオスが生殖行動を牛耳る。地位が低くなると、心理的去勢にあい、性的不能になりがちになる。Katherine A. Houpt, Domestic Animal Behabvior for Veterinarians and Animal Scietists, 5th ed., Ames, IA: Wiley- Blackwell, 2011: pp. 117–21.
ジェシカジャヒエルは馬において、痛み、混乱、恐怖などによって、性的衝動が大幅に減り、ときには繁殖できなくなる。 Jessica Jahiel, “Young Stallion Won’t Breed,” Jessica Jahiel’s Horse-Sense, accessed February 18, 2011. http://www.horse-sense.org/archives/2001027. php.ヒトも痛み、恐怖、混乱のせいで、勃起不全になる。
2億年以上前、哺乳類が登場したがペニスを持っていた。ペニスの勃起方法には3種類ある。Diane A. Kelly, “Penises as Variable-Volume Hydrostatic Skeletons,” Annals of the New York Academy of Sciences 1101 (2007): pp. 453–63. ペニスは直接刺激を受けると勃起する下部脊髄神経が支配するメカニズム。思春期の少年、レム睡眠、脊髄損傷した男性によく起こる。脳誘発性勃起、心因性勃起。脳は脊髄を通してペニスに指令を出せる。雄馬は雌馬がしっぽを上げている情景を見ると心因性勃起が誘発される。猿や類人猿は、雌の生殖器が腫れているのに反応して心因性勃起が誘発される。マスターベーション:牛、羊、豚、ヤギのオスたちはマスターベーションを行う。コーモリ、ハリネズミはOral Sexを行う。
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白い馬は日焼けしやすく、皮膚癌にかかりやすい。University of Minnesota Equine Genetics and Genomics Laboratory, “Gray Horse Melanoma,” accessed October 7, 2011. http://www.cvm.umn.edu/ equinegenetics/ghmelanoma/home.html.葦毛のメラノーマでは日焼けよりも葦毛の遺伝子因子の方が発症に強く関わっている。GerliRosengrenPielberg, Anna Golovko, Elisabeth Sundström, InoCurik, Johan Lennartsson, Monika H. Seltenhammer, Thomas Druml, et al., “A C i s - Acting Regulatory Mutation Causes Premature Hair Graying and Susceptibility to Melanoma in the Horse,”Nature Genetics 40 (2008): pp. 1004-09。葦毛:馬の毛色の名。体の一部や全体に白い毛が混生し,年齢とともにしだいに白くなる。150-315℃ほどに熱っせられた金属板で焼印を押された家畜はその部に腫瘍ができやすくなる。I. Yeruham, S. Perl, and A. Nyska, “Skin Tumours in Cattle and Sheep After Freeze- or Heat-Branding,” Journal of Comparative Patology114 (1996): pp. 101–06.焼きごてを当てられた人もその傷ついた部に癌が発生するリスクが高まる。刺青も皮膚癌を誘発する。
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骨肉腫は、エドワードケネディの息子が罹患したが、オオカミ、灰色ぐま、ラクダ、ホッキョクグマに多い。Stephen J. Withrow and Chand Khanna, “Bridging the Gap Between Experimental Animals and Humans in Osteosarcoma,” Cancer Treatment and Research 152 (2010): pp. 439–46.
亀、イルカまで、海洋生物の間に広まっている癌、パピローマウィルス、ヘルペスウィルスの感染が引き金になっている。ヒトの癌の20%はウィルス性の癌である。肝臓癌の一番の原因は、B型肝炎ウィルスとC型肝炎ウィルスである。アフリカのリンパ腫好発地帯では、エプスタイン・バー・ウィルス(EBウィルス)がバーキットリンパ腫の発生にかかわっている。ヒトパピロマウィルス、B型肝炎ウィルス、C型肝炎ウィルスは、発がん物質。
ジャガー、虎、ライオン、ヒョウなどの大型ネコ科動物も乳癌罹患率が高い。 Linda Munson and AnnekeMoresco, “Comparative Pathology of Mammary Gland Cancers in Domestic and Wild Animals,”Breast Disease 28 (2007): pp. 7–21.「ストレス」などの環境的暴露がBRCA1遺伝子に変異を活性化で発癌する。 Linda Munson and AnnekeMoresco, “Comparative Pathology of Mammary Gland Cancers in Domestic and Wild Animals,”Breast Disease 28 (2007): pp. 7–21.BRCA1 (breast cancer susceptibility gene I、乳がん感受性遺伝子、米国人女優のアンジェリーナ・ジョリーさんが、卵巣がんを予防するために、両側の卵巣・卵管を切除する手術を受けた。 乳がんを予防するために、健康な両乳房を切除して再建する手術を受けており話題となった。
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第2次世界大戦が終了し、帰還した退役軍人が硫黄島、オハマビーチでの戦死者の5倍が、毎年、心臓病で死んでいた。Centers for Disease Control and Prevention, “Achievements in Public Health, 1900–1999: Decline in Deaths from Heart Disease and Stroke— United States, 1900–1999,” M M W R We e k l y 48 (August 6, 1999): pp. 649–56.慢性的にストレスを抱えているとコルチゾール(糖質コルチコイド、ステロイドホルモン)が過剰に分泌され、コルチゾールは、エネルギーを増やすために血糖値を上昇させる。血圧が上昇し、動脈に負担がかかり、心臓病のリスクが高まめる第2次世界大戦が終了し、人は精神的な原因でストレス反応を誘発し、過呼吸、動悸、筋緊張が生じ、ストレスホルモンによって体が被廃する。あれこれ思い悩むことは、ストレスを誘発した原因より大きなダメージを与えるようになる。適度なストレスであればよい刺激になるので、ストレスを無くすことでなく、適切なストレスを得ることが大切であると考えられる。
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災害、恐怖のあとに、不整脈を誘発し、胸の痛み、心臓死が増加する。 Laura S. Gold, Leslee B. Kane, Nona Sotoodehnia, and Thomas Rea, “Disaster Events and the Risk of Sudden Cardiac Death: A Washington State Investigation,” P r e h o s p i t a l a n d D i s a s t e r M e d i c i n e 22 (2007): pp. 313–17. プロレスで、力道山がフレッドブラッシーに噛みつかれて苦悶する力道山の姿を見て多くの人が心臓発作で死んでいたことが後で判った。彼らはプロレスは真剣勝負だと思い、ショーであることを知らされていなかった。1994年1月17日、午前4時31分、Magnitude6.7の地震が起きたとき、発生直後24時間の間に、ロスの心臓発作の発生率が上昇し、心臓死が5倍になった。
Jonathan Leor, W. Kenneth Poole, and Robert A. Kloner, “Sudden Cardiac Death Triggered by an Earthquake,” N e w E n g l a n d J o u r n a l o f M e d i c i n e 334 (1996): pp. 413–19.
1991年、湾岸戦争当時、イラク軍はイスラエルテルアビブ郊外にスカッドミサイル攻撃した。実際、ミサイルで殺された人よりも、パニックと恐怖でダメージを受けて死んだ人の方が多かったことが明らかにされた。S. R. Meisel, K. I. Dayan, H. Pauzner, I. Chetboun, Y. Arbel, D. David, and I. Kutz, “Effect of Iraqi Missile War on Incidence of Acute Myocardial Infarction and Sudden Death in Israeli Civilians,” L a n c e t 338 (1991): pp. 660–61.
Nocebpo:ノーシーボ(反偽薬効果)ラテン語で、私に危害を加えるだろうという意味Plscebo:プラシーボとはラテン語で、私を喜ばせるだろうという意味。ノーシーボとはもともと無害な作業因子であるにも関わらず、有害ととってしまう人がいると、その人に有害な影響をあたえることになる。
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ストレスとは?
井上尚哉選手のサンドバック、パンチという刺激がストレッサー。サンドバックが凹むことがストレス反応。サンドバックは凹みから回復するように生体も凹みから回復する暑いと汗をかいて、体温を元に戻す。寒いと震えて熱を発散して元に戻すストレッサーがDegree:強かったりDuration:持続すると破綻することになる。
ストレス反応(ハンス・セリエ)
A.警告反応期:Recognition Stage(認識段階)
1.ショック期(ショックを受け、エネルギー低下)
2.反ショック期(ショックから回復)
B.抵抗期: Adaptation Stage(適応/抵抗段階)
刺激に対して抵抗、Osteoarthritis Change骨関節炎様変化を誘発され、顆頭のすり減りによって、後方部関節空隙の比率が変化する。X線写真では顆頭の骨髄がしっかり撮影されるのであれば、Adaptation Stageで、顆頭はTranslation可:(滑走)が出来る。
C.疲憊期: Tissue Death Stage(細胞死の段階)
抵抗できなくなり、病気に至る、骨関節炎に発展し、顆頭にすり減りを起こしている段階。骨透過像の出現などの骨硬化性の変化、Articular Eminence(関節結節)の平坦化、Anterior Bending、Flattening、Demobility(可動性の減少)などが最後の段階にあるかもしれない。Not Reversable:非可逆性の段階であるので、直ると云う事が出来ない。
鬱状態は慢性疼痛を誘発する。Adaptation Stageで、鬱がある場合、TMDの治療だけでは直せないので、TMDの治療前にMedicationを優先する。
LAS(Local Adaptation Syndrome)局所適応症候群、
刺激に対し、別々の症状が出てくる反応。
GAS(General Adaptation Syndrome)汎適応症候群、共通に出てくる兆候(例えば、ストレスの3徴候(副腎皮質肥大、胸腺リンパ節萎縮、十二指腸出血潰瘍)。
ストレスは身を守る生体反応であったが、慢性的ストレスは脳細胞を死滅させ、染色体のテロメアを短縮する。人の染色体は46本で、その末端を被覆しているのがテロメア。テロメアを修復する酵素、テロメラーゼを発見したエリザベスブラックバーンは、障害児を抱える母親のテロメアの長さは、ストレスの量と期間に相関していることを見つけた。私の妻のように障害者の子どもをもつ母親は、ストレスは膨大になり、テロメアは短くなり、酵素の活性も抑制され、障害をもつ子どもを育てていると1年で、6歳老化が進むことを明らかにした。同じ境遇にいるもの同士が集まることもテロメラーゼを活性化させる。他者への同情、思いやりは大切であることも明らかにした。染色体に体の設計図とメインテナンス計画が書かれている、それが漏れ出るのを防いでいるのが、両端の末端に存在するテロメアである。顕微鏡で見ると青いのが染色体で、赤い点がテロメアで、染色体の両端に赤い点が1つずつ付いている。テロメアは染色体の先端を守っているが長く続く慢性ストレスは、これを消耗させる。正しい食事、運動、睡眠、「マインドフルネス:認知行動療法」を取り入れダメージを小さくすることができるとされている。
Lazarus,R.S, Folkman,S:「心理的ストレスモデル=ストレス関係説」日常生活にある比較的小さなストレスへの「認知的評価」を重視した心理的ストレスモデルを提唱した。ストレスは捕食動物に襲われたときに生じる。酸素を取り込むために、肺は活発化し、心臓がその酸素を全身に送り、筋肉の素早い反応を促す。捕食動物から逃げ延びるために、必要のない機能は抑制され、排卵、皮膚の修復は後回しにされる。無事に逃げ切るとストレス反応は終了する対捕食者戦略。しかし、ヒトは精神的な原因でストレス反応を誘発し、過呼吸、動悸、筋緊張が生じ、ストレスホルモンによって体が被廃する。適度なストレスであればよい刺激になる。大切なのが、ストレスを無くすことでなく、適切なストレスを得ること。なぜ、ストレスを被る人とそうでない人が居るのか?個人差が生じるのは、個人的「評価」と「 Coping:対処」だと考えた。
Ingramは「Diathesis-stress model:ストレス脆弱性モデル」で、なぜ、ストレスを発症する人としない人がいるのか?説明した。素因 (diathesis) という用語は、ギリシャ語の「気質」。病気になりやすいかどうかの「脆弱性: vulnerability」と、発症を促す「ストレス(心理的負荷)」という2つの軸のバランスで問題が生じるとする説である。 Ingram, R. E. &Luxton, D. D. (2005). "Vulnerability-Stress Models." In B.L. Hankin& J. R. Z. Abela (pp. 32-46). Thousand Oaks, CA: Sage Publications Inc.
「カラセックの要求度-コントロールモデル:DCM:DemandContol Model」
コントロールとは、仕事の時間、順番、内容を調整でき、仕事の技量を発揮できることを意味する。リラックス群は、仕事をコントロールして健康度が高い。仕事に口出しできないような低コントロール群は不健康だった。積極群:仕事の要求度が高いが、コントロールできる群積極群はなおかつ健康度も高かった。消極群:仕事の要求度が低いが、コントロールも低い群。頭を使わない、口だしもできないような単純な仕事の場合、不健康だった。ハイ・ストレイン群:要求が高くて、コントロールが低い群、健康上リスクが高く、心臓発作はリラックス群の2倍以上だった。仕事の忙しさ、時間に追われている、仕事量が多いほど、身体的、心理的不調になりやすいとされているが、社長、院長は激務だが健康だった。クラセックは「要求度」だけではく、コ「ントロール」が重要であることを見つけた。
仕事の要求度・コントロール(JDC)モデル。男性は仕事内容で、女性は職場の対人関係で悩んでいる。心理的不調で1か月以上欠勤している人は、企業で1割程度、少会社では1%みられる。少会社では、その社員は辞めているから数値は低くなる。平均3か月休んでいるが、復職してから、2年間の間に再発は半分位あり、復職後も支援が必要であることになる。厚生労働省、労働健康状況調査
KarasekJr, R. A. (1979). Job demands, job decision latitude, and mental strain:
Implications for job redesign. Administrative science quarterly, 24, 285-308.
ミハイ・チクセントミハイ(Mihaly Csikszentmihalyi)の「フローモデル」によるメンタルステート図。チャレンジレベルとスキルレベルの二軸で表される。Engagement状態にし、ストレスを軽減しようとするモデルで、良いことが起こそうとするモデルである。ストレス反応も逓減するには、Work Engagementが高めること。
1.「活力」:仕事で活力を得る。
2.「熱意」:仕事に誇り、やりがいを感じる。
3.「フロー:没頭」:仕事に夢中にする。
高Engagement状態=1.「活力」2.「熱意」3.「フロー:没頭」の3つが高い。
Robert Sapolskyは、社会的地位がどうストレスを与えるを解明した。ヒヒは、食事以外の時間は仲間をいじめるので、社会的ストレスと病気の関係を調べるのにうってつけだ。眠らせ、採取した血液からホルモンレベルを計測してストレス状況を知ることができる。副腎から分泌される2つのホルモンアドレナリン(米、エピネフリン)、糖質コルチコイドが、ストレスの中心をなしている。社会的地位が低いということ自体がストレスであるが、惨めな気分を味わうことによって、さらに大きなストレスがかかることになる。Robert Sapolskyは、社会的地位がどうストレスを与えるかを明した。高位の♂、動物の順位は、ストレスホルモンを決定し、攻撃的な高位の雄は、ストレスホルモンレベルが低く、低位になるほど攻撃され、ストレスが高まることを発見した。順位の低いヒヒは、血圧、脈も高くなり、免疫システムもうまく働かなくなっていた。生殖機能にも変調を来していた。そのときの脳内は、人のうつ状態と同じ状態を示していた。 住民の健康は、社会的格差が見られる町並みから伺うことが出来る。裕福層が住んでいる町の人たちは健康で、余命が長い。社会的階層が下がった町並に住む人たちは、それと呼応し、健康状態が悪化する。階層が低い人たちは、警戒し、ストレスホルモンを分泌させ、健康を蝕んでいく。1980年代、胃潰瘍の原因となるピロリ菌が発見された。胃潰瘍とストレスとの関係は断ち切られたが、2/3がピロリ菌を持ち、胃潰瘍を発症するのに、ストレスが一役買っていた。
サーモットは、英、官庁に努める26000人のストレス状態を追跡し、地位とストレスの関連を調べた。英の公務員調査で、社会的階層と肥満度の関係を示した。太るというより、脂肪のつき方が問題になる。階級社会を形成する猿には、人間と同じ傾向が出現している。順位の低い猿はお腹回りに脂肪がつきやすくなっている。ストレスが肥満の原因になるが、体脂肪のつき方まで変えてしまう。お腹の周囲につく脂肪は、悪性で、異なる化学物質、ホルモンを作り出す。お腹の周囲につく脂肪は、社会的地位、慢性的ストレスと関連していることを明らかにした。
ストレスや喜びと社会的順位は関連し、ドーパミンが脳内に放出され受容体と結合し、快感を感じる。シャイブリーはストレスや喜びと社会的順位は関連し、ドーパミンが脳内に放出され受容体と結合し、快感を感じるが、受容体の結合、ドーパミンも少なく、楽しめることも楽しめなくなっていることを見つけた。Pet Scanでカニクイザルのボス猿の脳を調べた。脳内で明るいのは、ドーパミンと報酬と快感を司っている受容体の結合場所。下位の猿の場合、受容体の結合もドーパミンが少なく、楽しめることも楽しめなくなっていた。
ロバート・サポルスキーは、ヒヒを使い、ストレスと階層の関係を明らかにした。慢性的にストレスを受けたラットは、糖質コルチコイドによって記憶、学習を司る海馬が委縮させて脳細胞を破壊することをあきらかにした。慢性的なストレス:記憶力を低下させる。胎児のストレスは学習能力、ストレスへの対応能力に影響し、欝、精神疾患を被りがちになることを見つけた。急性のストレス:記憶していたものが思い出せなくなる。攻撃的な高位の雄は、ストレスホルモンレベルが低く、低位になるほど、ストレスホルモンレベルが高まることを発見した。順位の低いヒヒは、血圧、脈も高くなり、免疫システムもうまく働かなくなるだけでなく、生殖機能にも変調を来していた。ストレスと健康悪化の関係を始めて明らかにした。そのときの脳内は、人のうつ状態と同じ状態を示していた。ストレスをコントロールすることは難しい。ヒヒは100頭の群れなので、人間同様、脳を発達させてきた。生存するには、政治的手腕が必要なのである。狡猾で、攻撃的な雄がトップの座につく。喧嘩に負けたヒヒの雄は自分より小さい雄を追いかけ、その雄は、雌に噛み付く。雌は子どもを叩き、子どもは赤ちゃんを木から落とすという連鎖反応が生じる。予測していなかったことが起きるということはストレスの原因になる社会的順位の低いものにとってストレスになる。
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カミットデービス(シンシナティ大学)、ユージンカレギー(スタンフォード大学)は、不安で気分が沈みがちで悲しい人は、30倍も重い腰痛に罹患しやすい。重さ7kの荷物をRの札がついた荷物を右に、Lがついた荷物を左に移動するのであるが。次は3ケタと五ケタ目の2つの数字を足して、偶数なら右、奇数なら左に荷物を移動させる。前かがみは、背筋に対する負荷は増加するが、心理的ストレスは、腰椎に対する負荷が70kも増大させていた。
バニアアプカリアン(ノースウェスタン大学)は、慢性疼痛を訴える患者は脳のどの部分で痛み訴えるか、MRIで調べた。外から腰に痛みを与えると、脊髄を通った痛みの信号は「視床」を経由し脳全体に広がる。慢性疼痛は「視床」は活動せず、思考を司る「前頭葉」が活動している。前頭葉は、ストレスや不安など、好ましくない感情の時に活動する部分である。慢性疼痛は、感情を司る前頭葉が刺激され痛みとなって出現し、痛みなどの感情的な反応をコントロールできなくなっている。痛みの記憶が増幅され、長く持続されるようになっている。文明社会が、腰や顎に想定外のストレスを加え慢性疼痛を誘発している。
ストレス対策
認知行動療法
Beck, A. T.によって開発された心理療法で、自動思考と自動思考を引き起こすスキーマという認知を変容する認知療法、さらに、行動療法を用いて不適応な感情や生理反応を適応的なものに改善しようとするものである。
顎関節症の原因であるパラファンクションは外界に対し働きかけの減少、ネガティブシンキングに対し、指導するのでなく、悪循環を切ることが要求され、一方的ではない双方向の話合で進む治療、協同実証主義で治療を進めていく
置かれている状況、心境、症状
来院したきっかけ、理由
気になっていること、
困っていること
どういった経緯でそうなったのか、、
どんなことを体験しているのか、
どういうときに痛くなり、
そのときどう考えて、
どんな気持ちがして
どんなことでしのいで
どうなったのか?
問題発生のきっかけや発展経緯を経て今に至っているのかを考える。
人は自分に都合よく認知、解釈するこの認知の偏りは、何に注目するか
選択的注意に起因する
どう世界を見るか、過去を思いだすかは、バイアスに影響を受ける
物事を、どう見るか、認知するか、思考するか、どう反応するかで
脳も変化し、実際に起きることが変化し、自己成就予告する。
金持ちのセレブに心を奪われる人、貧困の人に心動かされる人もいる
不安は、大切な役割、体に生じる痛みに似るWarning Sign(警告信号)の役割を果たす。
予期不安を解消しようと、くいしばり、安堵する。安堵したことによって、回避行動をしてし、くいしばりが反射的習慣化する。
顎が痛くなり、抑うつ状態に陥ると慢性疼痛化する。
不安は、大切な役割、体に生じる痛みに似るWarning Sign(警告信号)の役割を果たす。
予期不安を解消しようと、くいしばり、安堵する。安堵したことによって、回避行動をしてし、くいしばりが反射的習慣化する。顎が痛くなり、抑うつ状態に陥ると慢性疼痛化する。
私たちの患者教育な役割の一つは不安を感じるようにすることだ。
1.Assessmentとはその要因がどのように関わっているかを考えること、2.Case FormulationとはAssessmentを見ようとするものである
Case Formulation(症例見立て)とは、治療者が一方的に進めるものではなく、悪循環の要約、図式化し、問題の成り立ちの理解の共有し、家族を含む当事者が納得できるものを作る。母親があんた痛いんじゃないのと両親も関与していることも多い。
「第1段階」
Targetとなる問題を特定する。この第1段階は、Targetとなる問題を特定する。1.具体的な行動をターゲットとする。2.本人が生えたいと望むものを優先する。3.変化を客観的に観察しやすい行動を優先する。4.変化の起きやすい行動を優先する。変化を動機づけにする。
「第2段階」
悪循環を明確にすることであるが、第1段階で、ターゲットとなるゴールを見立てたら第2段階で、問題を維持している悪循環をもたらすスキーマを明確にする。
「スキーマ」とは、人がもっている物を考えるときの枠組みのようなものである。現実に合わなくなって偏ったりすると、思い込み、先入観になり、偏ったり、特独のものになると周囲と不適応になる。強迫性の人は汚れているというスキーマをもっている歯科医は咬合を治さなけければならない、患者さんも歯をいじられたので顎関節症になったといういというスキーマもっていると丸茂先生は警鐘する。
スキーマ分析は認知療法系で、その人の認知に関わる主観的なもの、認知の偏りを明らかにしていく。
Case Formulationは、できるだけ具体的に体験として聞いたAssessmentの情報に基づき、問題に仮説を立て、共有するプロセスで問題維持メカニズムについて仮説をたて、患者さんと共有し、介入計画のベースを作る。実施時の留意点として、判りやすく図示することが勧められ、状況像を把握し、全体像を説明することは大切だが、問題の本質をとらえたシンプルなもので、患者さんにとって役立つもの、希望となるものであることが大切。共有する内容は治療者が臨床的な配慮で、本人の強みや資質も組み込み、取捨選択する。
「第3段階」
Formulation:見立てが状況に妥当なのか検討する。
「第4段階」
介入効果を評価する。
「第5段階」
実施。
機能分析は行動の偏りを分析する行動療法系。
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